霧の港町

想いだしたら 逢いたさつのり
ひとり訪ねる 恋の町
夜空に浮かぶ 面影が
背中淋しく 振り返る
しのぶお前は 何処にいる
北の釧路は 霧の港町

灯り華やぐ 末広町(すえひろちょう)で
胸のすき間に 酒を注ぐ
別れたあとで しみじみと
俺の命と 気がついた
何処で泣いてる 影ぼうし
恋の名残の 霧の港町

遠い夕陽に鴎が哭いて
街の谷間を 船が出る
ぬさまい橋は 帰り道
過去に今更 戻れない
夢は煙草の うす煙り
北の釧路は 霧の港町
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