海の魂

ハァ 波を蹴立ててヨォ
ハァ 海の魂を 抱いて死ぬ そんな覚悟で沖へ向かう
ハァ 吹きすさぶ風に
ハァ 逆らって進む この命 いとおしい この船にゆだねて
灯台の下でまた 手をふる人がいる
ほほに涙のスジが かすかに光る
気づかぬ そぶりのままつぶやく 「ありがとう」
ハァ 必ず帰ると ハァ 誓い舵をとる
大漁旗に いろどられて 港に戻るぜ
ハァ よいとこらさ ハァ よいとこらさ
ハァ よいとこらさ よいとこらさ よいとこらさっさあぁ!

ハァ 砕け散る波に ハァ 魚群(なむら)が踊る
銀鱗は 燃える魂 男(おれ)に火をつける
遠いまち 待たせてる 愛すべき人がいる
もみじのようなてのひら ぬくもり忘れない
あの子はいくつになっただろうか 唇かみしめわびるよ

ハァ 波の間に間によ ハァ 海の魂が
湧き踊る ここは三陸 気仙沼漁港
ハァ よいとこらさ ハァ よいとこらさ
ハァ よいとこらさ よいとこらさ よいとこらさっさあぁ!
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