回遊者

行き先なんて決めてないさ ただ遠くを見渡したくて
思えば随分経ったけど あいつの息子も卒業式
大それた夢じゃないけれど ただ奏でるのが好きだから
下手な言葉を並べて その涙がかわくように
月夜の晩は眠れなくて
故郷のあの娘を想い出し
切なくて酒を飲む
この海原に帆をあげて 荒波に風を受け
巡り会うその日まで 七色の海を越えて どこまでも

掴んだ物もあるけれど こぼれてしまった物もある
それでもなんとかやって来た この先どこまで続くのか
朝焼け色に染まりゆく
流れる雲よ届けてくれ
愛しいこの想いを
この海原に帆をあげて 荒波に風を受け
奏で終わるその日まで 七色の海を越えて どこまでも
この海原に帆をあげて 荒波に風を受け
巡り会うその日まで 七色の海を越えて 戻る日まで
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