言葉にできなくて

冬が通り過ぎた
緑の大地
新しい季節に
君とであった

満ちてゆくいのちを
身体に受けて
同じ風感じて
涙があふれてた

瞳の奥に
僕の姿があることを
確かめても
きっと君はまだ
心揺らしてる
僕にすべてを
あずけてくれ

すきだって言えなくて
そのひとことが
言葉にできなくて
君をみていた

冗談をいったり
嘘をついたり
退屈しないように
微笑んだりして

長いときを
街路樹の灯が教えても
切り出せない
すきだって言えない
朝は来ないきっと
僕のすべてを
感じてくれ

揺れる想いを
ひとつずつ拾い集めて
二人の距離が
少しずつ近づけばいい
×