こころ雪化粧

名残りの空に 淡い雪
定めも知らず 落ちてくる
囲いのとれた 冬牡丹
冴(さ)ゆる姿はわたしです

あゝこころ雪化粧
好きになるほど悲しくて
あゝこころ雪化粧
泣いても 泣いても いいですか
いいですか いいですか

さらいの風が 払う雪
瞼に凍みて 震えてる
あなたを思うさみしさは
とうに根雪になりました

あゝこころ雪化粧
好きになるほどせつなくて
あゝこころ雪化粧
泣いても 泣いても いいですか
いいですか いいですか

いつまで待てば 忘れ雪
かじかむ指で 数えてる
木枯らし 耐える 浜千鳥
羽をもがれたわたしです

あゝこころ雪化粧
好きになるよりしょうがない
あゝこころ雪化粧
泣いても 泣いても いいですか
いいですか いいですか
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