赤い波止場

赤い花びら 波に散る
命の薄さに 泣けてくる
あなたを忘れて この港町(まち)で
どうして生きたら いいのでしょうか
ひとり海峡 霧がふる
あぁ未練の 未練の波止場

待てと一言 いわれたら
百年千年 待てるのに
あなたの心の はんぶんを
残してください 汽笛よ船よ
胸のほくろに 霧がふる
あぁ女の 女の波止場

夜の海峡 船がゆく
死ぬほどあなたが 好きなのに
ふたたび逢う日は ないものを
それでも来る日を 涙で祈る
女ごころに 霧がふる
あぁ未練の 未練の波止場
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