春色ラブソング

最後に伝えなきゃと思ったんだ
離ればなれになってしまう前に言わなきゃ
「君のことが大好きです」

言いたくても言えない気持ちは季節に流されて
このままじゃなかったことになっちゃうな

授業 休み時間 帰り道 おやすみする時も
気が付けばあたし 君のことばっか考えてた

ななめ前の席に座ってる君は好きな人いるんですか?
横顔を見つめてた 近くってもやっぱり遠い距離

いつでも今日こそは!って張り切るけど
教室に来て君を見たら勇気が出なくて
「おはよう」に変わるだけ

モヤモヤして仕方ないよ
大好きなんだ そうずっと
そんなこと知らないで
君が笑う いつも通りに

人気者の君に言うけどさ みんなの君に言うけどさ
ずっと仲良かったあたしのことをどう見てるの?

何度もノートに書いてはすぐ消した
喉の奥に詰まった言葉吐き出したくて
「あの笑顔を独り占めしたい」

春色の空に浮かんだ あたしを支配する気持ち
君がくれたんだ 届け 届け 届け

最後に伝えなきゃと思ったんだ
離ればなれになってしまう前に言わなきゃ
「君が大好きなのです」

いつでも今日こそは!って思うだけの
勇気が出ない自分にさよならをするんだよ
「放課後時間ありますか?」

ドキドキしてやばいってば
そんなこと知らないでいつも通りの君が言う
「用ってなんだよ」

「あ~えっとね…?」
あたし小さく深呼吸した
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