まるで幻の月を見ていたような

雨の音が夢に触れて目覚めた
夢現つを彷徨いながら気付いた
夢じゃなかった

誰かに教わった訳じゃなく
僕らは昨日見た夢の忘れて方を知ってて
そんなふうにして
君は僕を
僕は君を
忘れていくんだ

風のない夜の水際に羽のない想いを浮かべよう
そっと
もう戻ることのないように水面の月を夜標にして
ずっと
もう振り返らないように
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