地球に針

少しずつ流れ流され 泳ぎ疲れ見上げた空に
果てのない宛てのない旅 ぼくはどこかうわの空で

飽きるくらい飲み込んだ水は 涙の味によく似てると
呟いて気が付いた 空に海が溶ける

広がる世界に重なる青の青さ そっと端っこを掴んだら
ぼくはもうココに居よう
どこでもないこの場所でずっときみを思い出そう

ヒトツだけ願いをかけた 流れ星が消えた後で
飲み込んだ水を吐き出すくらいにちゃんと伝えられていたら

ココロのイチバン深くにひと雫のヒミツをポトリ
ささめいた水面に星とぼくが映る

広がる夜空に連なる星のように ずっと光っていられたら
ぼくはもうココに居よう
どこでもないこの場所でもっときみを思い出そう

ぼくの名前を呼ぶきみをぼくは頼りに生きていた
ぼくは今でもきみだけをずっと頼りに生きている

広がる世界で今ヒトツ消えてゆくもの ぎゅっと唇を噛んだら
ぼくはもうココに居よう
どこでもないこの場所できっときみを忘れてく

広がる世界に 広がる夜空に
重なる世界で 消えゆく世界で ぼくで居られたら
きみを忘れたら 地球に針を刺して進むよ
×