昨日の音色

喋り声 白い息 空には星座
魔法みたいに散らばっていた
缶コーヒーと 恋ネタと 笑い話と
そんな季節も残りわずかで

春は近づいて 花は咲き始め 映る景色も変わっていく
声を掛け合って 通った並木道 今思い出が この胸に蘇る

めぐり逢えた仲間と 不揃いな音色奏でた
胸いっぱいに染み込み ずっと消えないから

何かひとつ 好きなこと 鞄に詰めて
急かされるように 大人に変わる
「青春の光と影」言葉の意味を
眠い頭で転がしてみた

拙い指先で 夢を描いてた 誰かの真似はしないように
冬の帰り道 語った願い事 遠い未来へと この声は届くかな

めぐり逢えた仲間と 不揃いな音色奏でた
風に乗って広がり ずっと鳴り続ける

めぐり逢えた仲間と 不揃いな音色奏でた
胸いっぱいに溢れて 「ずっと、忘れないよ」
めぐり逢えた僕らは離れ離れになっても
不器用なりに奏でた
音色、胸に刻んで 凸凹の道へ
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