Qui La La の夏物語

雨ふり 水無月 桜桃忌も過ぎて
赤いチェリーは そっとソーダの泡に沈んでく

嗚呼、太宰ならこう言うわ
“ぼくらは恋と革命のために生まれてきた”と

ほら また 夏のはじまり
新しい読み切りの短編小説(ストーリー)

猫の目 空模様 土曜日の放課後に
赤いマニキュア 人差し指かざして風を待つ

ねえ、あなたならどう言うの?
今宵は織姫と彦星の逢瀬(おうせ) 流れ星きらら

今 ほら 恋のはじまり
めくるめく 夏物語

ねえ、海まで連れてって
わたしはビニールプールのなかで夢を見る魚

ほら また 夏のはじまり
新しい読み切りの短編小説(ストーリー)
今 ほら 恋のはじまり
めくるめく 夏物語
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