二度めの夏、二度と会えない君

この場所で目を閉じてみれば
まだ聞こえてくるメロディーがあるよ
君のギター合わせて歌えば
怖いものなんて消えてなくなってたんだ

川沿い 時は走る 冷たい風が吹き始めてる
次の季節が来ても 消えない気持ちくれたよ

さよなら 最後の夏の日に
二人で歌ったあの歌を
「忘れないでね」って言ってさ 涙流したら
君は「バカだ」なんて笑うかな
さよなら、ありがと、またいつか
言葉じゃ私らしくないな
伝えたいこと 伝えたいから歌うんだ

頬杖をついた左手を 掴み抜け出した
校舎を背にして
向こう岸 蝉が鳴いていた
ほらすぐに夏は 通りすぎてゆくから

初めて見つけ合った あの日の空、今も覚えてる
大切になるほどに 聞けない気持ちあったけど

さよなら 最後の夏の日を
私一人繰り返してく
「置いてかないでよ」って言ってさ 涙流したら
また悲しみだけが残るから
さよなら、ありがと、またいつか
君に焼き付いたこの声が
二人で生きた たった一つの証だよ

もう一度君に出会えたら
どんな言葉で話しかけよう
はじめましてなんて言ってさ
涙流したら 君は思い出してくれるかな

さよなら、ありがと、またいつか
言葉じゃ私らしくないな
伝えたいこと 伝えたいから歌うんだ
歌うんだ
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