19歳の夏

ゆっくりめのサウンドが
ぼくの孤独を冷やかした
終わっちゃった終わっちゃったんだ
眠れない午前二時

大袈裟なサイレンが
ぼくの鼓動を脅かした
変わっちゃった変わっちゃったんだ
忘れない きみの声

くだびれたしあわせを背負って
大人になってゆく
肝心なことは忘れてしまったんだ
もう

夏の匂いに流されて
ブルーライトに照らされて
目に見えない暗い暗い闇に潰されても
ひかりを探してた19歳の夏

考えてもわからなくて
なにもかも嫌になるな
困っちゃうな困らせちゃうな
ことばにできなくて

古びれたしあわせをかばって
汚くなってゆく
肝心なことは忘れてしまったんだ
もう

夏の匂いに流されて
ブルーライトに照らされて
意味のない悲しみをぶらさげながら
理由を探してた19歳の夏

夏の匂いに流されて
ブルーライトに照らされて
目に見えない暗い暗い闇に潰されても
ひかりを探してた19歳の夏
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