最愁夜

気付いてた 心の変化に
抱き寄せる腕が弱い
ジェラシーのひと破片(かけら)もない
嘘つきな目をしても

名前のない他人の顔で
振り向く瞬間(とき)がこわくて

掴んだシャツの胸に
さよならと掠(かす)れる声をあてた
返事(こたえ)のない静けさ
モノクロに変えてく最愁夜

戻りたい 昨日のすべてに
始まりの夜の舗道
ジョークさえ本当になった
散らばった星の下

最後になる予感のままで
戸惑う気持ち 隠して

心と裏腹でも
さよならと掠れる声をあてた
あなたの香りだけを
胸深く 吸い込む最愁夜

掴んだシャツの胸に
さよならと掠(かす)れる声をあてた
返事(こたえ)のない静けさ
モノクロに変えてく最愁夜
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