想い出歩記

風の旅人の詩
現人(うつせみ)の道標
転(まろ)び合う影法師
「おかしいね…」と呟く

目を閉じれば夢の続きで
拭いかけの愛の跡
肩を抱いて また眠るのは
寒さのせいね

悲しくて 悲しくて 涙 止められずに
淡くなる 背中を ただ
いつまでも いつまでも
想いは変わらずに 現在(いま)も眺めてる
  
ふたり 想い出歩記
ひとり 追いかけるけど
砂風に包まれて
艶やかに 消えゆく

冷たくなる 夢の続きと
眠れぬ夜 ため息で
愛しさより かき消せる程
強くないから

淋しくて 淋しくて あなたに会いたくて
忘られぬ笑顔を ただ
いつだって いつだって
胸に置いているから 歩いていられる

もう そこに
花びら 舞い散る季節
おとずれるけど
戻れない あの日には

離れても 離れても あなたは傍に居て
迷い道 照らしている
胸の奥 どこまでも 刻まれてゆくから
何も恐れない

悲しくて 悲しくて 涙 止められずに
淡くなる 背中を ただ
いつまでも いつまでも 想いは変わらずに
現在も愛してる
×