いとのとち

いとのとちの赤い華へ咲き戻ろう…

我らの言の葉の心の色彩を 想い出せ 慕おう 愛でよ ひとびと
移り来た現在(いま)を 散り続く美徳を 掌で救おう 祈れ ひとびと
狂いゆく四季を 狂いゆく太陽を 明日へ遡ろう 映せ ひとびと

いとのとちの赤い華へ咲き戻ろう…

我らの記憶を 知り得ない景色を
歩め後方(しりえ)へと 焦がれよ ひとびと
鳴り止みかける音(ね)の裾が地を這(は)わぬよう
指で抱き寄せよ 弾け ひとびと
我らの憂(う)き哭(ね)を 不穏の雨乞いを
続ける幸せを 已(や)めよ ひとびと
褪せていく恋色を 褪せていく愛色を 明日へ遡ろう 紡げ ひとびと

いとのとちの赤い華へ咲き戻ろう…

未知に導かれし訪ずれたいまが笑って過ち許しあう…
責めるなど出来ないけど
けれどどうか叶えてと胸が綾(あや)なす…

いとのとちの赤い華へ咲き戻ろう…
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