おみくじ

夏の風が 夕暮れを駈けたら
枝じゅうに咲くおみくじの花揺れた
十六番 蝶々舞う浴衣の
胸に伏せた 読むのが恐くて

あの日ふたり 境内の鈴を
両手でガランガランと鳴らし お祈りした
幼い日の 無邪気な願いごと
叶うはずなんてないのに

君をずっとずっとずっと大好きでいるよ
初恋は そう宝物だから
誇らしげにあの子の手を握って 愛を誓った君は
先に大人になった

夏祭りは あさっての土曜
気軽に誘うなんてもう出来ないけど
もし偶然会えたら声かけて すこし話してもいいよね?

君をずっとずっとずっと大好きでいるよ
君を見つめたキモチ 失さない
愛してる 言えない でも もっと大好きになるよ
一生 君だけが私の太陽

茜色の空にとけてくくらい いちばん高い枝に
ぎゅっと結んで もう帰ろう
長い影法師 追って.....
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