はつ雪

今は どんな 言葉も 届かないまま
流れてくる街の音に 消されてしまうよ
過去も 未来も

ふたり ひとつの 愛を探してた 日々
君を憶って 切なくて泣いた 夜もあった 君もおなじだったよね
(なのに)

無理矢理 抱き寄せても抱けない心は いつしか降り始めた
雪のようにはかない
今年の はじめての雪が ふたりを包んで 時を止める

理由は 何も 言わない 凍えた瞳
何気ないことばかり頭に浮かんでくる 強がっていたつもりだった
(だけど)

果てない 恋歌などもう聞こえないね 手のひらで溶けてしまう
雪のように冷たい
揺れてた心も見えずに 僕だけ ひとりで 夢を見てた

淡く白く透明な冬はすべてを 隠して何もなかったように

無理矢理 抱き寄せても抱けない心は いつしか降り始めた
雪のようにはかない
今年の はじめての雪が ふたりを包んで 時を止めた
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