伏せ籠の鳥

置いていかないで 取り残さないで
私とっくに気づいてた
大人になるほど迷子になって途方に暮れるんだ
出口探して 見上げる空は
開かれているのに閉塞的で
私きっとまだ 伏せ籠の鳥

規則という小屋の中で 飼われた私たちは
何も疑問を持たずに笑っていた
でも夕雲は駆けていく 無機質な街飛び越えて
私の行けない「外」へ

違う価値観を押し付け合って 押し通したって 人は傷つく
人でさえなければ 迷わぬことを

追い出して 植え付けられてきた 空っぽの夢を

常識学べば正しく生きれるという
教育マニュアルはもう捨てるのよ
大丈夫よあなたは まだ何処にでも行ける
もう一度信じたい

違う価値観を無理に詰め込んだ
私たちが創った小屋から
「外」に出るんだ 伏せ籠の鳥

夕日が消える 一面燃やして
色とりどりぶつけ合う空を
ひとつの色に括らないで
思い出して あの空の色は あの空の色は何色?
あなただけに見えた色を 離さないで
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