way of 春風

春風のやり方で 木漏れ日のしぐさで
誰にも見えないところへ
消え去ってしまいたい
ああ 僕には 乗り物はないけど
帰りたくないから 行くあてはないまま

歩いていたかった
歩いていたかった

地下室の花瓶も ベランダの猫も
全て置き去り 全てを捨てて

夜風 夜風 僕の街へ
さよならを 届けておくれ
観覧車が回るたびに 君を思い出すけど
僕は帰らない

口がきけないふりをして 暮らしても良かった
本当に誰一人 僕を知らない町へ
ああ どれだけ日曜日があれば
消えてくパレードへ 遠ざかるライトへ
追いつけるのだろう

疲れてしまったら 道で眠ったっていい
全て置き去り 全てを捨てて

夜風 夜風 僕の街へ
さよならを 届けておくれ
観覧車が回るたびに 君を思い出すけど
僕は帰らない

夜風 夜風 春の風よ
さよならを 届けておくれ
観覧車が回る町で 君を思い出しても
僕は帰らない

帰らないぜ
帰らないぜ
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