男の花火

夢をふくらませ 託してみても
心には傷あとが 数えきれない
生きているかぎり 晴れのちくもり
悲しみも苦しみも わかる齢になる
あきらめないさ 男の花火
涙を希望で ふきとれば
おまえがいるだけで 春のあけぼの

愛のまわり道 してきたけれど
人生は鈍行が ちょうどいいのか
花は寡黙でも 咲くときゃ咲いて
うろたえることもなく 終るいさぎよさ
あきらめないさ 男の花火
琥珀のグラスを ゆらしたら
おまえがいるだけで 秋の十五夜

あきらめないさ 男の花火
心に尺玉 えがいたら
おまえがいるだけで 夏の明星
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