バイバイの時間

観たいアニメがあるんだけど
今日だけは少し我慢しよう
明日には君は夢を追って行ってしまうんだ

見慣れた街の色
隣で笑っている 君でさえ
あれもこれもどこもみんな
いつも通りなの

あーいや
影さまよって 近づく度に 重なって
温い風 撫でる髪
ひぐらしの声に耳傾け
あーいや
強くつかんでいたいけど でも 叶わなくて
繋いでる君の手に
寂しい気持ちがばれないように

「きっとどこにいても大丈夫」
あまりにも簡単に言うもんだから
私もつられて頷く
また君のペース

つながる方法なら
いくらでもあるけれど 文字や声で
素直になれない私のこと
気づいてくれるの?
バイバイの時間

あーいや
影さまよって 近づく度に 重なって
思うだけで恥ずかしくて
絶対に言えそうもないけど
あーいや
不安になって疑う日々がもし来たって
飽きもせず何度だって
私のことを好きだといってね

赤い私の自転車も 右手もないよ
それでも君は大丈夫なの?

あーいや
家が見えて 繋いでた手を離さなくちゃ
暮れる陽に 染まる街
時間を止めることが出来ないなら
あーいや
「じゃあまた」なんて
いつもみたいに言えるわけないや
この夏が終わる前に
目の前の君をギュッと抱きしめた
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