ベロニカと黄色の靴

I feel
息を止めて真夜中。願うのは「free!」
灰色の部屋 逃げ込んだ兎
また、だらしなく草臥れて何一つ変えられないでいる。
今日を流されてしまえたらいいのに馬鹿みたいだ!

眠れぬ夜の訳は、いつか見ていた映画のストーリーと、
小さなラジオの音。
泣いたベロニカ、黄色い靴を欲しがってた。

I'm free
嘘をついて誤魔化せたなら、ね。
ねぇ、聞こえるかい?こんな風にも歌えるよ
ペトロヴィーチェの古い絵本を枕に換えて眠る
今日もまた何も変えられないでいた
馬鹿みたいだ!

変わらぬ夜の果てに終わりは寄せる
膝を抱えて小さく恋の歌を紡ぐベロニカ
黄色い靴なんて無いと歌ってた!

退屈な日の訳、いつか見ていたムービースター
遠く響くは小さなラジオの音。
またね、ベロニカ。黄色い靴も置いて行った。
靴紐は結んだまま
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