天獄の厳霊

つがもない声を 杓子の柄で 酌む
浅慮 賺し合い乍ら
慟きを弄る 非道にのみ 有る 救い 問い掛けは 無意味

冥き 怒りの 目見が 抉られてゆく

怖じよ いざや 此の 天獄を お前に
天よ 見たか 其の 厳霊は 此処に在る
遣る瀬無く 戦慄き

留処ない汚辱
口惜しきは 其の 態ぞ 嘲笑い乍ら
偽善を模る 下卑た 入れ智慧の 謳
斜向いた儘で

黙せ 裁かれぬなら 直ちに 放て

怖じよ いざや 此の 天獄を お前に
天よ 見たか 其の 厳霊は 此処に在る
下衆に 踏み躙られて

理念を求めても 還らぬ 光

贖え いざや 此の 天獄を お前に
天よ 見たか 其の 厳霊は 此処に在る
遣る瀬無く 戦慄いて

此の 劫罰を 奴等に
黄泉よ 見たか 其の 代員は 天に在る
古義の 火が 消ゆるとも
天獄に 墜ちよ
×