流星

僕等が見てる流れ星は
何千年も旅して
今夜、燃え尽きる光なんだと
君が教えてくれた

あれから随分時は過ぎ去り
僕らは違う人生を選んだ
残酷に捨て去った日々を
人は「青春」と呼び生きてる

あの頃見えなかったものが
見えるようになったけど
あの頃見えていたものが
探しても見つからない
瞬きほどの時間の中で 僕らは生きている
そうだろう?

幼く小さな手を握って
麓の街まで降りて行く時
目の前を大きな流れ星が
瞬く間に消えていった

いつの日かこの星が滅んで
その欠片が流れ星になって
遠くの星でその光を
指差してる親子がいるだろう

あの頃欲しかったものが
手に入るようになったけど
あの頃持っていたものが
探しても見つからない
でも僕等はきっと前にしか 進めないんだよね
そうだろう?

いくつも岐れた道を歩いて
やっとおまえに巡り逢えたんだ
明日はきっといい日になるよ
さぁ、そろそろ
帰ろう
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