山で暮らせば

青葉若葉は振袖模様
咲いたつつじは紅の帯
もゆる色香をそのままに
あゝ山はなつかし何時も 乙女のはれ姿

山で暮らせば唄どり小どり
朝は早起ほろほろと
嬉し口笛朗らかに
あゝ今日も遥かに祈る 感謝の一しづく

土の手で読む短い便り
主の銃にも光るやら
洗ふ利剣の一つ星
あゝ渡る雁(かりがね) 心戦地へ飛んで行く
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