ふたり船

飲めないお酒を 飲みほして
ほほを染めても いいですか
窓の外には さびた船
ふたり泊まりの ふたり船

あなた 二人で暮らした思い出が
忘れられなくて わたしの命が尽きるまで

好きだと言った ひとことを
信じて生きて いいですか
たどりついたね 桟橋で
夜の港の ふたり船

この静けさが 海は私の心 わかっているの
海よ 波よ どうしたらいいの

となりに座って ほしいから
明日(あす)をしのんで いいですか
夢のようだわ あの汽笛
夜明け迎える ふたり船

こんなことになるのなら
わたし わたし もっともっと あなた
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