みるいろの星

いまだあの時間から 歩き出せなくて
ふいに横切る風が ぼくをそそのかす
できなかったことがある 思えば思うほど
一緒にしたいことも たくさんあったんだ

洗いざらしのまま 笑ってる君がとてもまぶしい
汗を流せば 草の上に光って空を映すよ

ぼくらは美しい世界に立っているのだろう
うまれた時間や場所が ちがっても
ふたりの心が 通い合う運命ならば
ある時かならず それはやってくるのさ

一年に一度だけ 走るあの道が
今日は大人びている 黄昏の中で

砂時計の中で生きるぼくたちは ずっと必死で
残された時間に足を食いしばって 自分をさがすよ

ぼくらは美しい世界に立っているのだろう
なくせば うまれて 人は愛を知る
もどせない時間に 後ろめたさを感じても
進めはしないよ ぼくはまだ終われない

痛みに染まった君の小さな赤らみが
みるいろの星になった その日から
夜には決まって 遠く黒い空をあおぐ
川のように揺れる
君に会いにゆく

ぼくらは美しい世界に立っているのだろう
なくせば うまれて 人は愛を知る
もどせない時間に 後ろめたさを感じても
進めはしないよ ぼくはまだ終われない

みるいろの星よ ずっと見ていておくれ
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