お宝女房

空気みたいと 軽くは云うが
他人(ひと)にゃ見えない 夫婦道(めおとみち)
いつもおまえは 懐刀(ふところがたな)
憎まれ口とは うらはらに
あれこれ世話やく お宝女房

なんで懲りない 浮気の虫よ
洒落にならない 過去もある
おまえすまない これ、この通り
可愛く笑って 酒を噴(ふ)く
どうして可笑しい お宝女房

死んでゆくときゃ 銭など要らぬ
人を残して 価値も出る
そんな生き方 最後はしたい
うなずき返して くれる奴
やっぱりおまえは お宝女房
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