一徹

やる気ひとつで 故郷(ふるさと)あとに
あれから数えて ふたむかし
どんな時でも あきらめるなよ
何(なん)にも言わずに 背中でさとす…
おやじの懐(ふところ) 一徹と
今さら知って 泣ける酒

惚れた女に 惚れたといえぬ
不器用なんだよ この俺は
恋も半端な 半人前か
それでもいいんだ せつない夜は…
おやじがギターで 爪弾(ひい)ていた
艶歌(えんか)をポツリ くちずさむ

我慢かさねて 男になって
かならずいつかは 恩返し
遠い天草 あの潮騒よ
のぞみを果たして いつの日帰る…
おやじを手本に 一徹に
生きると決めて あおる酒
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