百々目鬼

烟景の霞の嶺 玉響に心襲う 魔の刺したる間隙
千篇が一律皆 悉く余人の功 のさばりし茶番劇
底に満ちた偉功を 這いずり舐める その仕草 その手には幾ばくの望み

混沌の祭は今 荒れ果て路頭に迷う 移ろわぬ偶像と
掌握した栄光は 手垢でどす黒くとも 満面のしたり顔
底に満ちた偉功を 這いずり舐める その仕草 その手には幾ばくの望み
己も うぬらも 限りない先人の形見を
囓りて 舐りて 明日を生きる餓鬼の群と知れ
堆く積もり 流れ落ちる どどめき

底に満ちた偉功を 這いずり舐める その仕草 その手には幾ばくの望み
己も うぬらも 限りない先人の形見を
囓りて 舐りて 明日を生きる餓鬼の群と知れ
堆く積もり 流れ落ちる どどめき
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