路肩の花

ビルが山に見えて 高速が川に見えて
沈む夕日はきれいで 街は空に溶けていく
あいつのうれし涙も 悔し涙も
みんな空に飛んでって 星になったんかな

悲しいのはイヤだな 楽しいのが
いいに決まってるが なかなかそうは な
人が笑う数と 人が耐え忍ぶ数は
もしかしたら誰もが 同じなのかもしれないな
誰かさんよりましとか 誰かさんはいいなあじゃなく
これだけはやるぜ そんな俺でいたいぜ

大輪の花に 眩しいほどの
花になれなくとも 路肩の花 咲いてやれ

ママがいないからさみしい パパがいないからさみしい
知らない街でさみしい でも君がいるから 君がいるから

あの頃の景色は 全部逆光の中
赤と黄色を混ぜた 逆光の光の中
ひとつひとつが 永遠のようにのろく
俺は何かを捨てて そして何かに慣れた

大輪の花に 眩しいほどの
花になれなくとも 路肩の花 咲いてやる

ママがいないからさみしい パパがいないからさみしい
知らない街でさみしい でも君がいるから 君がいるから

いつかきっととまだ言うぜ いつかはきっととまだ言うぜ
夕日に抱かれ朝日を抱いて そう君がいるから 君がいるから
逆光の光の中 君がいるから 君がいるから 君といるから
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