江差恋しや

江差恋しや 別れて三月(みつき)
夢もあの娘(こ)の ことばかり
沖の鴎(かもめ)の 啼く声きけば
逢えぬつらさが エ─ 身にしみる

影は瞼(まぶた)に 思いは胸に
ひとりはるばる 波の上
月がかたむく 高島忍路(おしょろ)
せめて聞きたや エ─ 風だより

とんで行きたい 心はあれど
船頭(せんどう)する身は 船まかせ
無事でいるかと 鴎に問えば
泣いているよな エ─ 声がす
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