アンダンテ

あなたは容赦なく正しいことを言う
私が欲しいのはその向こう側なの

夢から覚めて会いに来て
証しが欲しい
求めあうなら何よりも強いはずでしょう

あなたが差し出した弱音が心地良い
私に少し似たみたいで嬉しい

涙はうわべの飾りよ
そんなことより
つたう水の軌跡を指でなでて欲しい

本気になんてならなくていい
普通でいいから
目をそらさないで
私を胸で感じていて

昨日の優しさが今日はなぜか痛い
私がさらさら流れているから

囁きながら歩きましょう
風に揺れて
確かめないと進めないこともあるでしょう?

うるさい街と安い言葉も
いつもより好き
会えない夜は気丈でいいわ
まるで鳥のよう
あなたの地図となくした羽で
空も飛べそうよ

本気になんてならなくていい
不器用でいいから
一日一個しびれるほどの
キスをちょうだい
本気になんてならなくていい
普通でいいから
目をそらさないで
私を胸で感じていて
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