キャンディー工場

この町の片隅の そのキャンディー工場では
何十年も毎日 甘いものが作られてる
中は見えないけど ガタンゴトン 機械の音がする
煙突からは今日も 甘い匂いがしている

ああ 僕のお父さんは キャンディー工場で働いてる
汗水流して働いて キャンディーを作っている

どんなに泣いた子供も ほら一粒頬張れば
みんな笑い出す ケンカしても仲直り 不思議なキャンディー

昔 大学生だった お兄さんやお姉さんが
教えてくれた味 七色の包み紙
口の中で少しずつ 溶かしたら 幸せや
未来の味がして 明日が笑っていた

ああ 僕のおじいさんは キャンディー工場で働いてる
80年間も毎日 この味を守っている いつも

さあ 君もこの工場で 働いてみないか
時給は安いけど 素敵な仕事だよ 不思議なキャンディー

大人になったって 絶対に忘れないさ
あのキャンディー工場の 真っ赤なキャンディーを
どんなに悲しくても 涙がこぼれても
ポケットの中には キャンディーがいつもある

僕らのお父さんたちが 作ってくれたもの
僕らのお母さんたちが みんなにくれたもの
この町の片隅の オンボロ工場では
今日も大人たちが 汗水を流して この町 守っている

不思議なキャンディー
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