ロマンスしたい

シルクの小雨が降れば
舗道はモノクロシネマ
傘を持たずにとりのこされて
始まるドラマ
ポプラの木陰に逃げて
枯葉のすき間のシャワー
はずんだ息が耳元ちかく
聞こえる胸さわぎ

目と目見つめあって
言葉無くす二人
危ない瞬間 もう青空

もっとロマンスしたい 乙女の祈り
ハートは空振りしたけど
もっとロマンスした 大人の距離で
私を抱きしめて

小さな鏡のような
舗道の水玉模様
虹を写して まるでが

落とした涙
本当の気持ちを言えば
素朴なあなたが好きよ
なにも飾らぬ二人の中に
あまえているのね

恋をあわてないで
キッスをいそがないで
今まで通りのペースがいい

そんなロマンスよりも実のある恋ね
私はわかっているから
そんなロマンスよりも優しさだけは
誰にも負けないで

もっとロマンスしたい 乙女の祈り
ハートは空振りしたけど
もっとロマンスした 大人の距離で
私を抱きしめて
×