「雪蛍」

「雨ときどき雪。」
「愛ときどき嘘。」
東京の冬は天気予報よりも寒くて
口癖の真似はまだとれないまま
一緒だったって証拠探す僕がいるよ

こぼしたため息 想いがつまったように
ふわりうかんでくよ

雪が降る前に君に会いたい
瞼閉じるたび 君が泣いて
暗闇で蛍みたい
光ったら いつか消えた

寒がりな君は 今頃どこかで
切れぎれの笑顔うかべながら雨を見てる
忘れても悲しい?
願っても苦しい?
明日にはきっと街は全部白く変わる

同じ時間ゆらいで よせていた頬が
ひとり冷たい

冬がココロを磨いていくよ
瞼閉じるたび 追いかけてく
暗闇に雪が舞って
悲しいほど きれいだった

雪が降る前に君に会いたい
瞼閉じるたび 君が泣いて
暗闇で蛍みたい
光ったら いつか消えた

そして雨が雪に変わってく
あふれる想い出さえ凍えそうで
届かない 僕の声も
届かない伸ばした手も
ずっと
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