歳月

朝焼けの 光る浜辺に 我立ちて
潮騒に胸の高鳴り 聞いた日よ
夢遥か 遠きふるさと 振り向けば
懐かしき父母(ちちはは)の顔 ふと浮かぶ
傷つきながら つまずきながら
それでも独り 歩いた この道…
ありがとうの言葉しか 今はないけど
雲ひとつない 蒼空(あおぞら)の
こころで生きた 我が歳月

降りしきる 雪の荒野を さすらって
裏切りに 人の仕打ちに 泣いた日よ
ゆきずりの 見知らぬ町も 友はいて
また夢に生きる力を もらった日
不器用だから ひたむきだから
遠まわりして 渡った あの河…
ありがとうの言葉しか 今はないけど
かぞえきれない ぬくもりに
抱かれて生きた 我が歳月
…我が歳月
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