せつないふたり

悪いことだと知ってて
約束をしてしまった
そんな過ちずっと繰り返してる
どこか期待をしている
イヤな自分を見つけてしまって
乾きかけてる爪をこすっていた

いつでも
三人のとき なにも知らずに笑っている彼女に
知らないふりをして笑っていた

感情を殺して
待っていたふたりの隠れ家
今だけは壊せない
短い幸福

なにも求めちゃいけない
なにも壊しちゃいけない
そんなことなどずっとわかっている
でも
時にすべてを話して
楽になれたらいいなんて想いが
胸かきむしってとても怖くなった

ときおり
時計の針を気にしているのにくちづけをしてくれる
やさしいあなたに泣きたくなった

こんなにもせつない
どうしても壊しきれない
愛情のやり場を
見失っている
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