挽歌の海

厭と云う子に なあ母さん
あとを継がせて 何になろ
海の海の 海のふるさと 玄海灘を
俺とおまえで あゝ繋ぐ船

海も変わって なあ母さん
漁も確かに 先細り
先の先の 先の見えてる 暮らしであれば
せがれ云うのも あゝ道理やら

船を下りても なあ母さん
海は守ろや 俺達ちで
今日も今日も 今日も船漕ぐ 玄海灘は
俺とおまえの あゝ子守歌
×