恋酒~加賀の夜

あなた待つ夜は 三十路が十九
恋は耳まで 紅をさす
名残り惜しんだ 香林坊に
ぽつり遣らずの 雨が降る
待てよと言えば 死ぬまで待てる
偲ぶ恋酒 加賀の夜

行かせたくない あなたは帰る
夜にまぎれて 闇の中
そっと手をふる 天神ばしの
うしろ姿が 目に残る
飲まなきゃ遠い 夜明けは来ない
未練恋酒 加賀の夜

女だかれて つくして女
だめねあなたを 困らせる
恋の金沢 涙をかんで
ひとりたっぷり あとで泣く
あふれるものに 幸せまぜて
夢の恋酒 加賀の夜
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