さびれたライダー

散々な目にあったって
何も覚えちゃいなくて
より良くしようとしないで
全部ほったらかしで

「もういいですから」
なんて言われた日には
おしまいだったんです
そう僕なんかにゃ
チャンスは二回もくれないんだ

さめざめとした視線には
慣れっこになってる
うまくいかないことにすら
飽きがそろそろきてる

もう二度としない
そんなことを思って
またも繰り返すんだ
さぁ逃げ出そうぜ!
軋む体、動かせるかな

僕はさびれたライダー
もう誰も追い越せそうにないね
これからだって言って
誤魔化している
僕はいかれたライダー
ハンドルはすでにきかないね
ただひたに走るんだ
どこへ行こう

カンカン照りの道の中
水も持たすに進む
エンジンはもう限界だ
悲鳴をあげている
もう進めない
ここで休もうとして
僕は気付くんだ
なぜかブレーキが壊れて止まれなくなってんだ

僕はさびれたライダー
もう誰も追い越せそうにないね
これからだって言って
誤魔化している
僕はいかれたライダー
ハンドルはすでにきかないね
ただひたに走るんだ
どこへ行こう
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