クマのぬいぐるみ

ぼくはクマのぬいぐるみ ひとつ腕がちぎれそう
耳がやぶけてそこから 白いわたが のぞいている

そうさ古いぬいぐるみ 5年前のクリスマス
パパのサンタクロースが 君のために買ってきた

それからずっと仲良しで いつもいっしょに眠ってた
だけど今日からぼくなしで ひとりで眠れる
少し淋しくて ちょっと悲しくて
とてもうれしいよ

ぼくはクマのぬいぐるみ 笑えないししゃべれない
だけどずっと友だちさ 淋しい時は ママがわり

君はぼくをよくかんだ そしてほおり投げもした
なのに泣き虫の君は いつも死ぬほど抱きしめた

ある日田舎へ行く時は 一緒でなくっちゃいやだって
ただをこねていたあの日が きのうのようだね
少し淋しくて ちょっと悲しくて
とてもうれしいよ
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