木曽恋がらす

今日は妻籠(つまご)か 奈良井(ならい)の宿(しゅく)か
仰ぐ御岳 涙でかすむ
惚れていながら 木曽恋がらす
夜更け木枯らし 聞くたびに
千里いとしさ 千里いとしさ 駆けめぐる

会って行(ゆ)きたい 会わずに行(ゆ)こか
摘んだ野菊を 似てると言った
忘れられない 木曽恋がらす
木曽の桟(かけはし) かずら橋
ほどく未練が ほどく未練が また絡む

わたし惚れれば 傷つくひとが
なんでなれよう 不器用な性質(たち)で
未練断ち切り 木曽恋がらす
馬籠峠は 七曲り
後ろ髪引く 後ろ髪引く 鳥の声
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