京都八景

近くなる度(たび) 何故遠ざかる
愛のはかなさ すれ違い
燃えて焦がれて やせてゆく
心はいつも 板ばさみ
せめても一度 言わせて欲しい
好きと一言 叶うなら
嵯峨野 細道 竹の群れ
淋しすぎます ひとりでは

鴨川(かわ)の流れを 夕陽が染める
明日(あす)がきますか 私にも
書いて破って また書いた
恋文そっと 流します
あなた忘れて 生きてくつもり
募る思いを 断ち切って
夢を灯した 大文字
ひとり涙を 置いて行く

せめても一度 言わせて欲しい
好きと一言 叶うなら
嵯峨野 細道 竹の群れ
淋しすぎます ひとりでは
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