雨の鎌倉

誰かに知れたら あなたが困る
人眼しのんで 蛇の目傘
鎌倉 さみだれ 鐘の音
肩を寄せあう 石畳
晴れて添える日 その日はいつ来るの…

あなたの苗字に わたしの名前
何度書いたろ ひとりの夜
鎌倉 さみだれ 花の寺
雨に想い出 数えれば
惚れた分だけ 女はせつないの…

窓辺の紫陽花(あじさい) 青から紫紅(あか)へ
心がわりが 恐(こわ)いのよ
鎌倉 さみだれ 夕化粧
次に逢う日も 決めないで
帰るあなたの その手が離せない…
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