故郷恋々

かあさん田舎は もう雪ですか
今年は足が 痛みませんか
勤めて帰る 秋の夜に
風にめくれる 駅のポスター
帰りそびれた ふるさとの文字
母を思って 何度も詫びる

あのひと変わらず 元気でしょうか
一人で今も いるのでしょうか
吹雪に濡れた 黒髪の
香り懐かし 甘くやさしく
もしかそれとも 静かな夜は
子守唄など 歌ってますか

とうさん働き 過ぎてませんか
無口な酒は 変わりませんか
いつもの店で とうさんの
地酒見つけて 酔ったしみじみ
親に背いて 出て来たはずの
北のふるさと 恋しい今は
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