フォトグラフ

霧の似合う街角へ 飽和してゆく胸の共鳴
一幕のデジャヴに触れて 蘇るいつかの場面

変わりゆく街並みと 変わらない心の調べ
今一度 続く未来へとかざした一片の勇気

流れにあわせて形を変えゆくアメーバを 追い駆けるわけもなく
無いものねだりで 日は昇り沈んでゆく 速度を変える事もなく

君が見てる遠い空 そっと脇から覗き込んでみる
僕が好きな空とは違って 見慣れない雲が浮かぶ

時にすれ違い 時に逆戻りの日々の 掛け替えのないその痛み
ひとえに僕らは 今と未来に生きてゆく 描ける尊さと共に

切なさを超えた「未来の街」なら 君の立つその道の向こう側
まだ見えずに 募る思いに震える夜には何度でも思い出して欲しい
その途中で迷うそんな時には 胸に焼いた幾つものフォトグラフ
切り取った想いと場面がピンボケてく日々の羅列にも そっと光落とすよ

いつまでも
灯すよ
未来へ
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