時薬(ときぐすり)

春はまだか 明けはまだか 待ち焦がれ心疲れたなら
日は昇るか 灯は灯るか 気ばかり焦れば時を待てよ

前を向き歩いてゆけば 神は微笑むというけど
忘られぬ思い出もあり 立ち止まり羽根休める事ができるのなら

人は愛され愛すのでしょう 誰も悲しみは欲しくない
時が全てを癒すのでしょう そしてもう一度歩くのでしょう

過去を想い 明日を探し 今宵の月さえ見えない日は
幼き日に 戻ればいい 過去さえ未来に感じるほど

優しさに包まれながら 生かされてきた日々の中
何を遺して過ごしましょう あなたに明日も逢えるのならばそれだけでいい

夜は必ず明けるのでしょう 誰の悲しみも知らぬまま
時の流れは止まらぬでしょう そして涙も乾くのでしょう

愛し愛され生きる限り 人が人としている限り
時が全てを癒してゆく そして自然と笑顔になる

夜は必ず明けるのでしょう 誰の悲しみも知らぬまま
時の流れは止まらぬでしょう いつか涙も乾きはじめ
そして もう一度旅立つでしょう
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