三つの恋

逢うが別れの 縁(えにし)なら
残るいたみは なにゆえぞ
のがれて遠く 旅路の空に
ふかむ瞼(まぶた)の かげいとし

愛という字は 変わらねど
むすぶあてない 道二つ
あきらめながら あきらめきれず
祈る涙を 君知るや

燃えた炎が まことなら
消すなつれない 夜の風
相呼びかわす 心と心
迷う十字路 涯(はて)いずこ
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